Diary

絵日記

12月25日

画家や絵画のことを題材にした映画を見ると、
脚本家、すなわち美術家以外のひとたちが
どう絵画制作を捉えているか分かり面白いです。
おおざっぱな傾向tとして、
画家が即物的、形而下的に考えていることを
精神的、形而上的な問題と誤解しているようです。
最近見直した映画
「タイタニック」と「美しき諍い女」でもそう感じました。
ローズ曰く「ジャック(画家)には人を見抜く目がある。」
彼女は心の問題を言ってますが
画家は外形の多様な見方を知っているだけです。
自分がモデル(美術家ですが)からもらった嬉しい讃辞に
「骨格が私の母に似ている」と言うのがあります。
私は彼女の頭蓋骨を見ていました。
「美しき諍い女」では
画家がおよそ画家らしくない精神論を喋りまくっています。
ただ、「画家もモデルも大したことは出来ない
絵画が行うのだ。」と言うところは
自分にとって微かに残された希望ですね。

12月20日

焦ります。
年賀状をたまたま空いた時間で済ませようと
原画を描いてみました。
それを上に載せたって事は、、、
落ち着いて見直したら、
ボツ
と言うことです。
最近の制作でも10号の油彩が一枚がボツ
8号でやり直しをしました。
それが個展案内状用の最新作、
完成して複写を終えたところです。
そして、今、案内状を作っています。
思案を巡らしているのが
個展に付けるサブタイトル。
前回の流用して「静謐なる光陰、その二」とすると
簡単で手間がはぶけるのですが、
デパートで「その二」はマズイかなぁ。
とにかく
多忙と言うより焦燥感が強く
やるべきことを後回しにして
いろんな方に不義理をしてますよ。

12月15日

月曜日、個展案内状に使う絵が完成に近づいたので
写真写りを確認しようとデジカメのスイッチをオン、
突然、逝きました。
噂に聞いていたニコンD2Hの露出異常、
一万ショット超えでの基盤交換です。
このカメラは、
バラの資料撮影に日常的の使っています。
個展案内状をはじめ作品複写にも使います。
特に最近の油彩画は凹凸が激しく反射光が入るので
専用のシフトレンズも買いました。
円偏光フィルターもかいました。
用意万端整えてました!
火曜日、急遽ニコンのサービスステーションへ
年末が近いので急ぐ必要があります。
一週間で直ったという話もあるので期待してました。
当初「年内、ぎりぎりですかねぇ」と担当者、
書類を作るとかで一旦事務所奥へ、帰ってくると
「来年1月11日の仕上がり予定となります、、、」
装備を調えた愛機、
今回の個展では途中棄権、
新着レンズもフィルターも出番無しです。
本日、ヨドバシカメラでブローニーフィルムを買いました。
絵が出来たらこれで複写します。
シフトレンズもフィルターも使えないカメラ用ですが。
せっかく買ったバラが枯れない中にと引退デジカメを引っ張り出しました。
バッテリーに問題ありで電源コードを引きずっています。
総てがとろいです。フリーズしたのかと勘違いします。
なにせD2Hは操作性最強のデジカメでしたから。

12月12日

今日の日曜美術館で写真家の特集があり、
二枚のプリントをフォトショップのレイヤーよろしく重ねた作品を前に
評論家らしき人が二次元を超えた三次元的、
作品を照らす光の変化も考えれば
時間軸も加わり四次元的表現であるとか何とか語っていました。
この評論家らしき人が何者か興味もありませんでしたが
画像を二枚重ねたから奥行きがあり
照明変化で時間も取り入れている
そんなことに感心しているなら
写真表現なんて高がしれています。
もちろん、絵画と比べてです。
絵画は単なる抽象的平面ではありませんし
画面構成と言う視線を誘導する時間も持っています。
この番組を垣間見て
たった一枚の絵画の可能性、
奥深さを改めて強く感じ
ろくな絵が描けない自分でも
何だか誇らしくなってしまいました。

12月9日

「レオン」と「グロリア」を比べたのがきっかけで、
「グロリア」は古く退屈で「レオン」の方がずっと面白いと思いますが、
今度はナタリー・ポートマンとジュディ・フォスターのデビューを比較したくなり
先月、「タクシードライバー」を見直してみました。
両方とも13〜14歳位の少女の設定です。
ジュディは子供と大人の中間の存在として見えましたが、
一方、ナタリーは大人と子供を激しく行き来しています。
後者の方が魅力的ですし、
今となっては前者から衝撃は感じません。
「スターウォーズ」や「コールドマウンテン」のナタリーは
平均的美女に成長(?)って感じですけど。
極端であったり程々中間の表現でなく
相反するものが拮抗するものに惹かれますね。
自分の絵もそうありたいですが、、、
しかし、「タクシードライバー」よりも
遙かに荒唐無稽な「レオン」、
それでも人の情を動かしてしまう腕前は大したものです。

12月6日

個展が近づいてくると
日記用に何か描くのも面倒になります。
今日は写真を処理して絵にしようと思ったんですが、
フォトショップで色を強めたら
もういいやって気持ちになり
結果、上はただの写真で
アトリエから蔵王(山形)方向を見たものです。
因みに前回の絵は
専門学校でのクロッキーに色を施しました。
モデルさんは詩人でもある方で
昨年の個展では
言語音痴の私に代わって
バラの絵に題名を付けてくれました。
今回の個展でも
題名を付けてくれる方、大募集中です。
30点以上もあるので
文学的才能ゼロの身にとっては
これも苦行です。
追い詰められてしかたなく
だけではありませんが、
夏に挫折、途中放棄した30号2点の中ひとつ
復活させて描いています。
今の心情で見ると
最悪の作品ではないと思われますから。

12月4日

先月話題とした日本歴史占い
某掲示板で「当たっている、怖い!恥ずかしい!」
などと盛り上がっていて便乗しました。
しかし、人の心は形の無いものですから、
その不安定性ゆえ
いつも入り込む型を求めていることを忘れないようにしましょう。
そんな不安定な目に晒される絵画は
絶えず姿を変えてしまいます。
光や並べ方、額縁でも違いますが
自分の心の状態程ではありません。
制作の困難さは技術によるものとは限らないのです。
今日、来年1・2月のカレンダーをアップしました。
いつもより早い更新です。
年明けの展覧会で発表予定の新作で
まだ何処へも載せていない人物画を使いました。