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9月22日
世論というものをどうとらえるか。某知事選や某外交問題を見ると結構信じられるのかなぁなんて思う。しかし、自分の作品に対する一般の人々の評価をどう考えるか、そこまでもって行かなくちゃいけないね。
でも、政治家というのは一番やりたくない仕事のひとつですよ。命を天秤にかける。「ソフィーの選択」を自ら進んでやりたくなんかないですから。 |
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9月20日
「ルビコン川を渡る。」、後戻りのできない思い切った決断をこの反則行為で最初に行ったのは語源のカエサルではなくポンペイウスだったんですね。歴史というのは人々の顔が見えるほどズームアップして初めて命が吹き込まれます。そして忠実であろうとするより作者の視点が、あえて言えば愛による偏見があった方が魅力的です。塩野七生さんの歴史が面白いのは彼女が「男」に惚れているからでしょう。
自分の中でだけで解決するような制作には「ルビコン川」などなく、何度もやり直しや後戻りをしてきました。まるで自由こそが芸術の敵です。今、ポートレート展を計画しています。メディアはCGですから発表形態は色々あるでしょう。もちろんWebは中心的存在です。
と言うことでご覧の通りモデルが見つかれば男も描きます。 |
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9月18日
今日は新しい風景画の取材に行く予定でしたが、やや雲が多く明日の方が快晴と言うことで延期。これも天気予報の情報に頼っての判断なんですけど、テレビ・ラジオ、インターネットなんてなかった昔は人間も動物並みに勘が働き自分で予知してたんだと思いますよ。今でも湿度や温度、気圧の変化で古傷や関節が痛んだり頭痛がしたりするわけですからそれに経験則が加われば本来かなりの「天気予報」ができるに違いありません。文明の進歩は同時に何かの退化なんでしょうね。
最近の日記絵は新しいCG企画の予行演習です。私の周りに被害者がいっぱい出てくるでしょう。 |
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9月16日
中国の中毒事件では飲んだが最後三歩歩く前に倒れて死ぬと言う恐ろしい殺鼠剤が使われたらしいですが、「殺鼠剤」を思わず「サッチュウザイ」と読んだ私の教養も恐ろしいです。
茶の間のテレビからパンパンと銃声が聞こえてきてふと考えたんです。ドラマの効果音で、本物っぽく聞こえましたが、私はいくらなんでも戦中派ではなく、幸いにも怖いお兄さん達の抗争に巻き込まれたこともありませんから銃声なんか生で聴いたことないんですよ。何をもってらしいと感じるんでしょうかね?ほとんどゴジラの鳴き声みたいなもんです。
そういえば昔テレビで三上寛というアンダーグランドフォークシンガーが恩師の物真似をしてまして、それがなんか似てる〜と感じさせるんですよ。もちろん恩師とは普通の学校の先生で本人を誰も知りません。 |
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9月13日
ずるいぞ!新○文庫。「ローマ人の物語7 勝者の混迷」を読み終わりました。次はいよいよ「ユリウス・カエサル」、確か刊行は来年、ちょっと待つけど楽しみ!と思ってカバー裏の刊行予定を見てみると、、、、、あっ!、「・・・・第二期の文庫刊行予定は2004年です。」6月の第1巻から目に留めて来たはずなのに2004年を2003年と間違えてた。長編の巻の間を1年以上開けるはずなどないと言う先入観が勝手な思いこみを作っていたんですね。この続きを再来年まで(それも何月かも分からない)待ち続けられますか。その程度の興味なら7巻目まで読み進めませんよ。購入の手軽な文庫だから読んでみる気になったのに、、、これは単行本「ユリウス・カエサル」上下合わせて6300円を買わせるための陰謀です! |
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9月11日
あの日から一年が経ったんですね。ある民放の特集番組を見ました。素材・内容は痛ましいものでしたが、番組作りから何気なく漂う不誠実さには疑問を感じました。でも、制作者の態度はそれを見る私の心の合わせ鏡に違いないんですが。先日見た「北の国から」のドキュメンタリーの方が出演者・スタッフに対する誠実さを感じますね。傲慢を言えば、一年前、絵日記に書いたことは間違っていなかった。9.11で私達の気持ちが本当に変わるなら、8.15でみんなとっくに天使にでもなってるはずです。 |
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9月9日
ローマ人の物語6「勝者の混迷」を読み始めました。権利と義務を持った市民であることのプライド、この観点からの「徴兵制」。昔の人間は野蛮だった、なんてことで済ませれば楽なんですがね。
今日は「北の国から」のメイキングをやってました。あまり期待していなかったし、並んだサブタイトルの山はわざとらしい美談の臭いがしたんですが、違いました。踏み出せずにいた制作方向へ後押しをしてくれましたよ。大嘘がつけないなら自分に正直に行きます! |
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9月7日
久しぶりにテレビドラマをじっくりと見ました。「北の国から」、21年かぁ、こっちはもう大人だったからそうでもないが、30代の人たちは自分の年月と重ねた感慨があると思う。
本当に優れた芸術作品が生まれるためには、凡才による駄作の山が必要で、その基盤の上にほんの1パーセントの才人による佳作が描かれるのだし、ほば間違いなく自分は99パーセントの画家の方で、自作の価値など信じたことがなかった。でも,いろんなことがあって、最近、考えが変わってきました。
音楽は、昔からFMラジオを付けっぱなしというスタイルが多かったけど、聴きたくもないものを聴かされるのがイヤになり「最近の音楽」からは離れていた。ところがADSLで新スタイルが出現。サイトを持っているミュージシャンならば、リンクから適当に探し、アルバムを試聴したりプロモーションビデオを見ることができるわけです。この方法で超メジャーでなくとも自分の感性にあったミュージシャンに出会えます。で、最近、実力、個性、確かにビックアーチストには及ばないだろうけど、とにかく聴いていたい、そんな新しい歌姫を発見しました。理屈でなく、少しずつ心底、芸術は勝ち負けじゃないと思えてきたんです。そんなことを考えさせてくれたドラマでしたよ。 |
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9月4日
つづき
可能性を仮定しての話だが、コンピューターの3Dソフトが極限にまで発達するとか、画家が解剖学、描写力を極めるとかして、全く自在に人間の姿を造れるようになったらどんな表現が生まれるだろうか。いや、実はこんなことはどうでも良いのだ。私はそんなものにはとっくに興味を失っているから。
手塚治虫氏の大人向けの作品に「地球を呑む」と言うのがある。男に裏切られ復讐を誓った女が、人工皮膚を開発し、それで絶世の美女の被り物を作る。彼女の娘たちがそれを使い世界中の男達を虜にしてたぶらかす話だ。ゼフィルスと名付けられたその被り物は古今の芸術作品、各国の美人女優をブレンドして形作られた完璧な女である。これを被った女達にみんな騙され手玉にとられるが、たったひとりの例外が飲んだくれの主人公だ。最後の方で彼がゼフィルスを脱いだ娘に言う「あんたの方がずっとチャーミングだ」。
芸術作品は芸術以外のものでできている。女優のいらないCG映画など私は見に行かないだろう。そして、幸か不幸か自分にはモデルなしで絵を描く技量がない。理想は妄想と紙一重だ。芸術は抽象的、幻想的であっても妄想的ではない。「オタク」から芸術が生まれることはないだろう。
自分でも訳が分からず行き当たりばったり綴ってきましたが一応これで区切りです。
このようなものにお付き合い頂いてありがとうございました。
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9月2日
つづき
最近の制作では職業モデルを使うことがほとんどなくなった。学校の授業で学生と共にモデルを描くこともない。でも、学生同士がお互いを描くような場合ならば一緒に描く。単に人間の形を提供するだけの素材としてのモデルに対しては制作意欲が湧いて来ない。モデルは、画家によって見出された「モチーフ」でなければならないのだ。
かつて、ローバート・ラウシェンバーグは絵画に現実の素材を導入することで、パラレルな関係にあった現実と芸術をコンバインしたが、モデルは今、典型を離れ、特殊で現実的な存在として虚と実を行き交う媒体なのだ。画家は女を描いているのか、絵を描いているのか、定かではない。
プロの画家なら何も見ないでヌードくらい描けなければいけない。と言ったのは藤田嗣治だ。また、高校生の頃、モデルなしでリアリスティックな人体が描けるようになりたくて解剖学の本を漁ったものだ。そのような技術獲得の魅力と言うのも確かにある。しかし、自分の中に住む理想の美少女なんぞになんの興味が湧こう。モチーフという外部世界との格闘抜きでなにが面白い。他者という実在がなくては自己の内面など描きようがないのだ。 |
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